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等方性バリウムフェライト-BAROX
フェライト磁石のいちばん基本的な磁石です。粉末成型プレス機で成型したものを1200度で焼結して作ります。円筒型、角型、リング型等の金型がそろっています。着磁、極表示はご指定下さい。平面研磨、外周研磨可能。
寸法一覧表
円筒形・角形磁石の代表的な寸法の一覧表を作りました。
製造可能寸法
- 断面積が3cm2程度まで
- 円筒型:外径φ2~φ20mm
- 角型:1辺が30mm程度
- リング型:外径 ~φ20、内径 φ3~
寸法公差
- 未加工の場合20mmまでは±0.2、それ以上は±1%
- 研磨加工の場合±0.05程度
磁気特性
- 残留磁束密度(Br)200~240mT
- 保磁力(HcB) 127.3~159.2kA/m
- 保磁力(HcJ) 238.7~278.5kA/m
- 最大エネルギー積(BHmax)7.2~9.5kJ/m3
異方性ストロンチウムフェライト
100×100や150×100mmの材料をダイヤモンド工具で切断・研磨等おこない各種寸法に仕上げます。着磁、極表示はご指定下さい。
製造可能寸法
- 角型:1辺2mm程度以上
- 円筒型:外径φ2~φ13
寸法公差
- 角型:20mmまでは±0.1、それ以上は±0.5%
- 円筒型:φ10以下は±0.03、それ以上は±0.05
フェライト磁石の温度特性について
- キューリー点(磁力が無くなる温度)は460℃。
- 温度係数(可逆減磁)は-0.2%/℃。※温度が1℃上がると磁力(表面磁束密度)が0.2%下がります。温度が元に戻れば、磁力も戻ります
- 低温による不可逆減磁。製品の寸法、磁化方向によっては不可逆減磁を考慮に入れる必要があります。
異方性と等方性について
同じ材料でより強い磁石を、という要求のもと「異方性」磁石が開発されました。以下に異方性と等方性磁石の違いを簡単に説明します。
まず同じ形状の立方体磁石があるとします。異方性磁石は容易磁化方向が一つあります。この方向を目視で判別するのは困難です。等方性磁石はどの方向でも磁気的に等価です。
異方性磁石 と、等方性磁石
この磁石を次の図のようにいろいろな方向に向け、固定して外部磁界をかけて着磁します。
1)異方性磁石は容易磁化方向には磁力が入りやすい
2)容易磁化方向以外にはほとんど磁力が入らない
3)および4)の等方性はどの方向でも磁力が入る
図中の数字はフェライト磁石における磁力の強さを相対的に表現したものです